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心はサボテン公園

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  中学校に入ってまだ「金魚の生活」を送っていた頃、近所の人から団扇サボテンを貰い育てていましたが、その内にその形の不思議さに魅せられ収集を始めます。中学2年の夏休みには、古紙の会社でアルバイトをし、稼いだお金を全てサボテンの苗の購入に当てました。よく大丸の屋上の園芸店へ通い、一鉢が50円から100円する物を2〜3鉢まとめてなるべく端数が出るようにして買い、その端数をサービスして貰うという知恵を働かせ、種類を増やすのに苦労をしたものです。因みに当時のアルバイト料は一日150円でした。  趣味はいつも一人で始めます。すぐに愛好家が広がります。金魚の時は近所のHさん、Oさん、サボテンの時はSさん、KさんにOさんも完全にはまっていました。Oさんは今でも立派な温室を建て独走しています。サボテン栽培はOさんと競うように集め、完全に「サボテンオタク」の状態です。狭い庭はもちろん、屋根の上に台を備え、一坪程のフレームを作り、500種2,000本にのぼる鉢を詰め込んで置き場のない程です。はじめは数集めに走っていましたが、気持ちが深まるにつれて珍しい物、育ちにくい物へと収集内容が変わっていきます。小指の先ほどの大きさでも数千円もしたり、わざわざ名古屋方面まで出かけ、数センチのかき子(親木の根元に芽を出した苗)を切り取って分けて貰ったり、本格的な栽培にはいります。  大学に入った頃から夢も大きくなり、日本に良いサボテン図鑑が無いので自分で作ろうと頭にあれこれと描いたのです。また、全種を集めたサボテン公園が出来ないかと気持ちは留まりません。Oさんとは京都のサボテンクラブに入会し、交換しあったり、一緒に苗を輸入したり、実生の仕方、接ぎ木、土の配合等の研究を深めあったり、毎日のように家を行き来していました。二人とも珍しい苗が手に入ると枕元へ置いて寝るほどです。二人で『サボテンの育て方』というパンフレットも発行しました。  京都はサボテンの愛好家が多く、クラブも日本でいちばん活発な活動をしていました。私も若輩ながら役員の一人として参加していました。クラブに入ると、他のレベルの高い収集家に刺激され私の収集意識も飛躍的に高まり、「サボテン時代」がつづきます。サボテンを行商して歩く、文化祭でサボテンコーナーを出し売る、日本サボテン大会に出品する、オザークガーデン(アメリカの園芸クラブ)の情報...

中国—朝鮮の焼物展

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   暖かくなってまいりました。遊の藪椿がようやく咲き出しました。3月4月は中国—朝鮮 の焼物展を開催しております。どうぞご覧ください。水曜と土曜の午後、開けています。  京都のまん延防止等重点措置の期間は3月21日まで延長されております。お気をつけてお越しください。